皮脂は肌には必要

毛穴からは皮脂が分泌されているのですが、これは肌にとっては必要なものなのです。皮脂の成分はワックス、スクワレン、コレステロールなどで構成されていますがこれらの成分が肌j表面に広がることで体内から水分が蒸発することを防ぐ役割をしているのです。ですから、皮脂を止めるというのは生物学的に見た場合、ありえないことになってしまいます。

 

大人ニキビを語る上で皮脂というのは外すことの出来ないものですが、本来人にとっては必要なものであるということです。この皮脂には細菌の浸入を防ぐ役割もありますが、元々常在菌として毛穴の奥には細菌が存在しているのです。これらの常在菌が皮脂の過剰分泌によって繁殖した場合に肌に悪さをすると考えられています。

角栓という名の隠れた原因

皮脂は通常であれば毛穴という出口から皮膚の表面に広がっていきます。しかし、過剰分泌が続くことによって皮脂の出口である毛穴が詰ってしまい排出できずに毛穴の中に蓄積されることになるのです。また、角質が硬くなったり皮脂と角質が混ざることによって毛穴に蓋を作ってしまうことがあり、これが皮脂の排出を妨げることがあります。これを角栓と呼んでいます。

 

角栓が出来てしまうと皮脂は皮膚表面に広がることが出来ませんので、毛穴の中で蓄積されていくことになります。丁度ホースの出口を縛って蛇口を回しているようなものです。毛穴に皮脂が蓄積されることになれば、それを餌として繁殖している常在菌が急激に増加することにもなりますので炎症が起こる前兆となるわけです。


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