アクネ菌が原因のニキビは66%
ニキビの原因菌とされている代表はアクネ菌です。アクネ菌は皮脂を栄養分として増殖し炎症を起こすことで知られています。しかし、アクネ菌が持つポルフェリンという光に反応する物質を調べたところ、酷いニキビを持つ人の中には発光している人と、そうでない人がいたのです。
そこで実際に慢性的な難治性ニキビ患者さんの患部を採取して原因菌を調べたところ、アクネ菌は全体の66%になりました。また、アクネ菌だけが存在している人はわずかだったのです。このことからニキビの原因菌とされてきたアクネ菌ですが、実際にはそれ以外の原因があることがわかったのです。重度のニキビは必ずしもアクネ菌によるものだけではないということです。
常在菌もニキビの原因になりうる
人類の肌の表面には常在菌といわれる無数の菌が存在しています。肌の常在菌の中にはアクネ菌も含まれていますが、他には表皮ブドウ球菌などが存在します。
アクネ菌は肌のPH値を調整する働きもありますので一概に存在することがNGというわけではないのです。常在菌は誰の肌にも存在するものですし適度に存在している分には全く問題にはなりません。しかし、増えすぎると炎症を起こす原因となってしまうのです。そうです、ニキビの原因になるのはアクネ菌だけではなく常在菌全てに共通するものなのです。
常在菌は全て皮脂が大好物ですから皮脂が過剰分泌になるとそれを栄養源として一気に繁殖し炎症を起こしてしまうのです。
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