最初にあなたのニキビはどの段階かを見極める
一口にニキビといっても種類や症状の軽さや重さは様々です。まずニキビの治療を行う前にニキビの正しい知識を身につけてあなたのニキビがどの段階にあるのかを見極めましょう。
ニキビが出来る場所は毛穴の中です。脂性肌の場合、男性ホルモンの増加や体質によって皮脂腺の働きが活発になり、皮脂が多く分泌されてしまいます。この皮脂は分泌されても、しっかり毛穴から排出することができれば問題ありません。しかし、洗顔が不十分などで皮脂が残ってしまったり、化粧や皮脂などで毛穴が詰まってしまうとニキビができやすくなります。
毛穴が開いて詰まった状態をコメドといい一般には黒ニキビや白ニキビと呼ばれます。これを放置しておくと、炎症し赤ニキビになります。さらに炎症が酷くなったニキビをつぶしてしまうと、組織が傷ついてしまいクレーター状態になりニキビ跡と呼ばれます。
このようにニキビが出来始めた段階と炎症している状態とクレーターになった状態では必要な治療が異なってくるのです。
ここでニキビの成長プロセスを理解しておきましょう
ニキビ治療では、ニキビがどのように進行するかをしっかり学びそのときにあわせた治療を行うことが大切です。
1.初期症状
表面から剥がれられなくなった、古い角質が毛穴を塞ぎ皮脂が皮脂腺内に閉じ込められてしまいます。これがニキビの初期症状です。
2.白ニキビ
毛穴がふさがれてしまった状態で、皮脂が溜まると白ニキビになります。肌表面に白い小さな膨らみが現れます。
3.黒ニキビ
白ニキビが出来てしまった箇所の毛穴が開き、溜まっていた皮脂と古い角質が混ざって汚れてしまった状態が黒ニキビです。
4.赤ニキビ
毛穴の中にたまった皮脂にヒドロキシラジカルという細菌が繁殖し皮脂が炎症し赤くなります。さらに悪化するとヒドロキシラジカルの死骸が膿となります。潰すとケロイド状になり、ニキビ跡になってしまいます。
ニキビはこのように段階を経て進みます。早い段階でニキビの状態を見極めてケアしていきましょう。
ニキビ跡と色素沈着を防ごう
ニキビに悩む方同様に、悩む方が多いのがニキビ跡の治療です。
ニキビ跡ができるのは、赤ニキビまで進行してしまったニキビをつぶしてしまったことが原因です。一度できてしまったニキビ跡は非常に治りにくく、一生残ってしまうことも珍しくありません。
なぜ、ニキビ跡がしつこく残ってしまうのかというと、炎症を起こした部分の皮膚組織自体が破壊されてしまうためです。皮膚の内部が大きく損傷しているために、ニキビ跡は治りにくいのです。またニキビのあとに出来てしまう色素沈着で悩む人も多いです。色素沈着は炎症を起こした部分に出来やすく、シミが残ってしまうことがあります。
ニキビは皮膚の疾患です。こうしたニキビによるトラブルを予防するためにもきちんとした治療が重要なのです。
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