見落としがちな白ニキビ

白ニキビは肉眼的には肌色をしているので中々気が付きません。人によってはニキビだと思っていない人もいるぐらいです。しかし、この肌の変化を見落としてしまうと次々と開花してしまい赤ニキビへと変化してしまうのです。

 

赤ニキビへと変わっていくのは溜まった皮脂にアクネ菌がやってくるからです。アクネ菌は皮脂が大好物ですからドンドン繁殖していきアクネ村のようなものを沢山形成します。

 

そしてアクネ菌はポルフィリンという毒素を排出するため、この毒素に反応した肌細胞が白血球を呼びます。そうするとアクネ菌VS白血球の戦いとなり白ニキビが赤ニキビになってしまうのです。この戦いが大規模になっていけば行くほど、炎症が激しくなっていることになるのです。

赤ニキビから黄ニキビに

アクネ菌と白血球の戦いが始まっても、アクネ菌の勢いというのは一向に収まることはありません。何故ならば毛穴が閉じている状態で新しい皮脂が次々と供給される環境には変化がないからです。

 

常に皮脂が供給されて空気から遮断されていれば、アクネ菌が全滅することはないのです。

 

毛穴の中では戦いのよる残骸として血液、古くなった皮脂、アクネ菌や白血球の残骸などが膿として蓄積されていきいずれ毛穴の容量オーバーとなって毛穴の壁が崩壊していきます。

 

中の膿が真皮に触れることで真皮が炎症を起こすと見た目にも真っ赤な状態になり「黄ニキビ」といわれるニキビの末期になるのです。肉眼でも黄色い膿が皮膚を通して透けて見えることが分かる状態になります。

ニキビの最後

黄ニキビになると溜まりきった膿はもはた毛穴の中では収まりきらなくなり、毛穴の口が崩壊し外に排出されるのです。ニキビは自分で潰さないほうが良いといわれていますが、放置しているとやはり潰れてしまう運命にあるのですね。

 

ニキビが潰れると毛穴に空気が触れる状態になるため、アクネ菌と白血球の戦いは終わりを告げることになります。アクネ菌は増殖できなくなり炎症は治っていくでしょう。

 

しかし、これだけニキビが酷い炎症を起こしているということは真皮に対して相当なダメージを与えているために皮膚の表面は月面クレーターのように痘痕といわれる穴を残してしまいます。

 

また、メラノサイトが刺激されてしまい炎症性色素沈着という茶褐色のシミを残すことになるのです。


inserted by FC2 system